よむよ.jpというサイトをご存知だろうか。
なんでもタダでWebで漫画が読めるらしい。
ふとした雑談から、いても立ってもいられなくなって夜中にここを訪れた。
お目当ては『
NANA』。
映画にもなってるし、なんかすげぃ人気だし、
でも矢沢あいだし、
一体どんなんなのよ?と思っていたので早速読んでみた。もちろん一気に13巻まで。
アリエナイ
もうこの一言に尽きる。なんですかこれは。
全然タイプの違う同じ名前の女の子二人が主人公なんだが…いやほんとアリエナイ。
あたしはこの奈々っつー女が大嫌いだ。
ついでに言うと別にナナも好きじゃない。
本当にアリエナイ(激しく狭い)世界でアリエナイ出来事が繰り広げられていて、なんていうか
はぃ?
という感じ。しかも完結してないじゃないか!ちょーキモティワルイ。最後まで読ませて下さい。
時々ナナやら奈々のモノローグが挿入されていて、まあきっと結果はなんか破滅するんだろうが、
もってまわった言い方で思わせぶりなイヤラシイ感じ。
いや、それでも時々大声で笑ったところはあったんだよ。
ヤスがアフロヅラかぶったりとか、淳ちゃんカップルの枯れたところとか。
でももう概してダメ。
まあアリエナイのが少女漫画かとも思うからこれもアリなんだろうが、
とにかくダメ。
ついでなので他の漫画についてもちょっと書いてみよう。
吉村明美という人の『
薔薇のために』。
この人は札幌に住んでいる漫画家で、自分の地元ってこともあって結構好きなんだが、
この話もびっくりするくらいアリエナイ。
但し。
それでも幾度として読み返すのは、この人の書くセリフがなんていうか「深い」から。
チビでデヴでヴスな主人公ゆりは本当にアリエナイ人物で、
そのゆりを取り巻く(一応)家族構成も本当にアリエナイんだが、
なんていうか、人間の内面のドロドロしたところがすげー細かく描写されていて。
うへ、いってぇ、って思うんです。自分のことじゃないのに。
他にも『麒麟館グラフィティ』だの『海よりも深く』だの、
この人の作品にはやっぱり痛いトコ突かれるというか、
自分のあり方や人との関わりについて考えさせられてしまう。
一応お話はめでたしめでたしで終わるんだが、どうも
読後の爽快感はない。
迷ったり悩んだりしたときに読んでみて下さい、なんて絶対に薦められない。
いや…たかが漫画かもしれないんですがね。そう言い切れないモノがいっぱいある作品です。
二ノ宮知子の『
のだめカンタービレ』。
昔ピアノをちょっと本格的に習っていたので、クラシック界のお話らしいってんで読んでみたんだが、
これも全てはアリエナイ話で。
…だってさすがにのだめが天才すぎる!
どっちかっていうともうクラシックの話より
のだめの変態っぷりが笑えるんだが、
それも前半まで、最近はあんまり変態マンガじゃなくなってきたように思う。
千秋がラフマニノフのピアコンを演るところとか、ちょと鳥肌モンだった。
(余談ですが、リヒテルとワルシャワフィルのこの曲は名盤です。きっぱり。)
今、単行本では13巻まで出ていて、のだめはバッハと格闘しているところで、
堅苦しいバッハが嫌いだった(平均律とか吐きそうだった)あたしにはこの先が楽しみでもある。
そういや龍ちゃん最近出番ないな。さびしいじゃないか。
どーでもいーけど、のだめ読むと鍵盤が無性に触りたくなる。
来年こそはクラビノーバ買うぞ、とか思っているのはまた別の話にて。
追記:
不適切な表現があったことはお詫びしません。キライなもんはキライなんです。ダメなものはダメなんです。
ともあれ、NANA信者の方がいらっしゃったら申し訳ないことです。(←あやまってんじゃん)